月刊ワタナベマキ

毎月違った食材をテーマに人気料理家・ワタナベマキさん考案のレシピをご紹介

つけてみそかけてみそで
ジャージャー麺

January 31. 2023(Tue.)

中部地域ではなじみ深い味噌調味料の「つけてみそ かけてみそ」。味噌カツのタレや豆腐にかけるなど、そのまま使うのもいいのですが、ちょっとアレンジすればアジアン料理にも応用が効きます。今回は、中華の定番麺料理にチャレンジしてみました。

ジャージャー麺

「ごはんとの相性もいいよ」最近「つけてみそ かけてみそ」にハマっている息子の一言で、それなら炭水化物に応用するメニューを考えてみよう、と思いつきました。甘い味わいにしょうゆやごま油を足せば、ジャージャー麺に使えるなと思ったら、やはりピッタリ!豚肉ごろごろの食感が美味しさを引き立てます。野菜も同じようなサイズにカットして作ってみてください。

材料

つけてみそ かけてみそ
大さじ5
豚ロース厚切り肉(豚カツ用)
300g
玉ねぎ 
1/2個
じゃがいも 
1個(200g)
キャベツ 
3枚(150g)
きゅうり 
1本
にんにくみじん切り 
1片
中華麺 
4玉
酒 
大さじ1
みりん 
大さじ1
水 
120ml
しょうゆ 
大さじ1
少々
ごま油 
大さじ1
<調味料A>
片栗粉 
大さじ1
水 
大さじ1

<調味料A>

100ml
小麦粉
大さじ1
  1. 豚ロース厚切り肉は約1.5cm角に、玉ねぎは約2cm角に切る。じゃがいもは7〜8mmの厚さのいちょう切りにする。キャベツは約3cm大に切る。
  2. 鍋ににんにくとごま油を入れて中火にかける。香りがたったら豚肉と玉ねぎを加え、軽く色が付くまで炒める。
  3. じゃがいもとキャベツを加えてさっと炒め、酒、みりん、水を加えひと煮立ちさせアクをとる。
  4. 弱めの中火にし、蓋をして約5分煮て、つけてみそ かけてみそ、しょうゆを加えてひと煮立ちさせる。
  5. 火を止めて、合わせた調味料Aを加えてなじませ、中火にかけ煮立たせながらとろみをつけ、ごま油少々(分量外)をまわしかける。
  6. 中華麺を袋の表示通りに茹でてざるにとり水気をしっかりと切って、器に盛って5をかける。上から千切りにしたきゅうりをのせる。
「つけてみそ かけてみそ」が次々とパッケージされていく様子に、「見ていても飽きないですね!」とワタナベさん。

中部と関東では、
売り場が違う!?

ちょっと甘めの味噌調味料「つけてみそ かけてみそ」は、中部地域の人々の嗜好にピッタリと合い、初回発売から一気に売れて、生産数が足りなくなって増産を繰り返したほど。今では中部地域だけでなく、全国のスーパーマーケットなどで販売されています。

面白いのは、売り場の違いです。中部地域では味噌コーナーに、関東ではソースの売り場で販売されていることがあるのだとか。関東では合わせ調味料として認識されているということかもしれません。

ナカモ株式会社
名古屋城のすぐそばで麹屋として事業を始めたのは、1830年(天保元年)のこと。自社の麹を使って味噌を作るようになり、1931年(昭和6年)に現在の清須市西枇杷島町に豆味噌の生産工場を建設した。以来、愛知県および中部地域の味噌文化を支えるメーカーとして数多くの商品を生産。中でも「つけてみそ かけてみそ」は中部地域では絶大な支持を得ている。
https://www.nakamo.co.jp/
「つけてみそ かけてみそ」の誕生秘話を話してくださった代表取締役社長の杉本達哉さんと。
応接室で見つけた「つけてみそ かけてみそ」のパッケージと、レゴブロックで作った“おでん”(左)と“どて煮”(右)。

「取材が終わって帰宅して、自宅で早速「つけてみそ かけてみそ」を使ってみたら、我が家の息子が気に入ってしまって!目玉焼きにかけて「うまい!」って叫んでいました(笑)」とワタナベさん。

中部地域ではすっかりおなじみの「つけてみそ かけてみそ」をご家族と一緒に楽しんだそうです。この商品の開発秘話を代表取締役社長の杉本達哉さんに伺いました。

「私がまだ大学生の頃でした。授業に間に合うかどうか、というタイミングで支度をしていた時、当時の社長である父に新商品のネーミングについて相談されました。私もあまり深く考えずに、つけてみそ!っていう響きがいいじゃん!と答えてから、あわてて学校に出かけました。後になってそれが商品名に決まって、びっくりしました」とほほえましいエピソードを紹介してくれました。

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